湿式・乾式の比較から現場にあった基礎選びまで徹底解説する専門メディア | 設備用基礎「キホンのキ」 » 建物別・機械設備の基礎工事事例や注意点を解説 » 商業施設

商業施設

目次を見る
目次

商業施設の運営に欠かせない空調や受変電設備などを安全に支えるのが設備用基礎です。本記事では、商業施設における設備用基礎の施工事例や注意点について解説します。

商業施設の設備用基礎の事例

太陽光設備の安定稼働を支える設備用基礎工事

商業施設の基礎施工事例1
引用元:栄真産業公式サイト
(https://www.eishinn.com/works/commercial-facility/54588)

平屋屋上への太陽光パネル設置に伴い、地上部に設置するダウントランスのコンクリート基礎を築造した事例です。重量のある設備を安定して支えられるよう施工を行い、既存キュービクルとの接続まで対応しました。

※参照元:栄真産業公式サイト(https://www.eishinn.com/works/commercial-facility/54588)

商業施設では、太陽光設備やダウントランスだけでなく、施設全体へ電力を供給するキュービクルなどの受変電設備も安定して設置する必要があります。キュービクルは重量のある設備であるため、基礎には荷重を支える役割に加えて、地震や強風による転倒を防ぐ固定性能も求められます。また、電源ケーブルを通す配管スリーブや接地線、アンカーボルトの位置なども設計段階で整理しておく必要があります。商業施設の電気設備を計画する際は、キュービクル基礎の構造や施工工程もあわせて確認しておきましょう。

キュービクル基礎の構造や
工事の流れを詳しく見る

商業施設で設備用基礎を施工する際の注意点

テナントや来店客への影響を防ぐ「防振・防音対策」

商業施設は多くの人々が買い物や食事を楽しむ空間であるため、設備が発する振動や騒音の管理には特別な配慮が必要です。例えば、屋上や中間階に設置された大型空調機や冷凍機の振動が直下の店舗に伝わってしまうと、快適な空間作りを損なう原因になります。このような事態を未然に防ぐため、設備用基礎の施工時には、単にコンクリートを打設するだけでなく、防振ゴムや防振架台を効果的に組み合わせる設計が推奨されます。機器から発生する微細な振動を基礎部分で吸収し、建物躯体への伝わりを遮断することで、テナントからのクレームを防ぎ、来店客にとって心地よい環境を維持することに繋がります。

営業ストップや商品被害を回避する「防水・排水処理」

屋上や屋外に設備用基礎を設ける際、とくに警戒すべきなのが漏水トラブルです。基礎と建物の屋上面が接する部分は、雨水が侵入しやすい弱点になりがちだと言われています。万が一、基礎周辺から建物内部へ水が漏れ出してしまうと、下階で営業しているテナントの貴重な商品や内装に被害を与える恐れがあります。深刻なケースでは店舗の休業を余儀なくされることもあるため、基礎を施工する段階での確実な防水処理が欠かせません。さらに、基礎の周りに水が溜まらないよう、適切な勾配を設けたり排水経路を確保したりするなど、水はけを良くする工夫も商業施設の資産を守る上で非常に重要なポイントとなります。

商業施設の屋上に設備を設置する場合は、防水・排水だけでなく、設備と基礎を合わせた重量や、地震・強風による力、設備更新時の搬入経路なども含めて計画する必要があります。屋上には空調設備やキュービクル、太陽光パネルなど複数の機器が設置されることがあり、それぞれ重量や用途に応じて適した基礎方式が異なります。また、現場でコンクリートを打設する湿式基礎と、工場製の部材を据え付ける乾式基礎でも施工工程が変わります。商業施設の屋上設備を計画する際は、基礎の種類や役割をまとめて確認しておくとよいでしょう。

屋上設備用基礎の種類や
工事の流れを詳しく見る

オープン日や営業時間に配慮した「工期・スケジュール管理」

商業施設の建設や改修において、工期の遵守は他の建築物以上にシビアな課題となります。新規オープンの日が厳格に決まっている場合、少しの遅れが施設全体のプロモーションや各テナントの準備に大きな影響を及ぼしかねません。また、営業中の施設で工事を行う際は、お客様への安全配慮から夜間に限定した作業や、騒音の出る時間帯の制限が設けられることが一般的です。設備用基礎の要となるコンクリートには、打設後に十分な強度が出るまで乾燥させるための養生期間が必要です。そのため、設備本体の搬入日から逆算し、天候の変動や作業時間の制約も考慮に入れた、緻密で現実的なスケジュール管理が施工担当者には求められます。

設置場所にあった
基礎選びを

屋上・屋外・路上など、設置場所が変われば基礎に求められる条件も変わります。 設置場所に合った基礎を選ぶことが、安全で長持ちする設備づくりの第一歩です。
本サイトでは、湿式・乾式の違いや主要メーカーの特徴を踏まえ、設置環境別におすすめの設備用基礎を分かりやすく紹介します。

まとめ

商業施設の安定した運営の裏側には、空調や電力インフラを支える強固な設備用基礎の存在があります。単に重い機器を載せるだけでなく、振動を抑え、漏水を防ぎ、決められた期間内で確実な施工を行うことが、来店客やテナントの満足度を守ることに直結します。設備用基礎工事は目立たない部分ではありますが、施設全体の安全性や快適性に大きな影響を与える重要な工程です。商業施設の建設やリニューアルを計画する際は、これらの特有の注意点をしっかりと踏まえ、高い技術と実績を持つ専門業者に相談しながら計画を進めることが成功の鍵となります。

設置場所別のおすすめ
「設備用基礎メーカー」3選
屋上
太陽光パネル・キュービクル
などの基礎を設置するなら
ベルテック
ベルテック公式HP
引用元:ベルテック公式HP
(https://vertec.biz/)
乾式基礎
(鋼製)
ベルテックの強み
  • 屋根の防水を熟知した設計で、既存防水層との干渉を最小化。外アンカー型・内アンカー型の専用止水処理により改修案件でもメーカー検査合格の際は漏水リスクを低減。「検査防水保証システム」により最大5年間の防水保証がある。
  • 日本建築センターの評定(BCJ認定)を受けた、鋼製基礎「ベルベース」を開発・提供。新築・既築のどちらにも対応し、アンカーボルトで固定するだけと設置が簡単で、最短1日での施工も可能。
室外
空調設備・電設配管
などの基礎を設置するなら
竹原電設
竹原電設公式HP
引用元:竹原電設公式HP
(https://www.takehara-baseman.co.jp/)
乾式基礎
(プレキャスト)
竹原電設の強み
  • 電設・空調現場のニーズに即した供給体制を整え、 用途別に選べる規格品「ベースマン」の豊富なラインナップと在庫対応で短納期に対応。電設資材ルートを通じ、改修・更新工事など各種現場での採用実績がある※2
  • 人力搬入が可能な軽量ブロックで構成され、重機の進入が難しい狭小現場でも容易に設置できる。取り回しが良く、限られたスペースでも効率的な施工を実現。
路上
ガードレール・防護柵
などの基礎を設置するなら
坂内セメント工業所
坂内セメント工業所公式HP
引用元:坂内セメント工業所公式HP
(https://www.bannai-cement.co.jp/)
湿式基礎・
(現場打ち)

乾式基礎
(プレキャスト)
坂内セメント工業所の強み
  • 交差点用・路肩用など多様な製品ラインナップを持ち、直線・曲線・勾配といった現場条件に柔軟に対応。施工現場ごとの制約(地下埋設物・根入不足・騒音規制など)に合わせて基礎を選定できる。
  • プレキャスト連続基礎の技術を自社製品群に展開し、夜間工事や騒音規制下など施工条件の厳しい現場にも対応可能である。 現場打ち・プレキャストの両工法を扱い、現場に適切な基礎方式を提案。
(※1)参照元:ベルテック公式HP(https://vertec.biz/
(※2)参照元:竹原電設公式HP(https://www.takehara-baseman.co.jp/battery/index.html
設置場所別
設備用基礎3選