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ひび割れ対策

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設備用基礎や屋上防水のひび割れを見つけると、機器停止や漏水、二次被害への不安が広がってしまうでしょう。特に空調機、キュービクル、冷凍機、ポンプユニットなど重量物・振動源を載せる設備基礎では、ひび割れの評価と初動対応が建物全体のリスク管理に直結します。

本記事では、ひび割れ補修工事についてまとめました。

ひび割れ補修工事とは

調査・診断を起点に進める、
ひび割れ補修の進め方

補修工事の起点は調査・診断です。ひび割れの位置・幅・長さ・貫通性、発生時期、進行性、漏水の有無、周辺の中性化や鉄筋腐食の兆候などを把握し、原因推定と要否判定を実施。

工事段階では、構造的な連続性回復を狙う樹脂注入、動くひび割れへの追従性確保を狙うUカットシーリング、ひび割れ由来の漏水を面で抑える再防水処理、アスファルト防水の増し張り・パッチや改修ドレン設置などを、標準仕様書に従って施工します。

なぜ補修が必要なのか

ひび割れは水や酸素の侵入経路となり、鉄筋腐食による膨張でかぶりがはく離し、基礎の剛性や付着性能を低下させます。これを放置すると、防水層下の含水や躯体内部の腐食が進み、電気設備では絶縁低下や事故の要因にもなります。

さらに、据付精度の狂いや振動の増幅、アンカーボルトの緩みなど運転上の不具合を誘発。早期補修は劣化の連鎖を断ち、設備の安定稼働とライフサイクルコスト低減につながります。

ひび割れ対策方法

樹脂注入工法

ひび割れ内部に低圧でエポキシ樹脂などを注入し、断面の一体化(構造クラック)や止水(漏水クラック)を図る工法です。

設備基礎では、アンカーボルト付近の貫通クラック基礎天端の貫通性が疑われる場合に有効で、注入前の乾湿判定・止水処置・付着面清掃が成否を分けます。

塗膜防水と取り合う屋上では、注入だけで完結させず、表層の微細ひび割れや動きへの追従性確保のために、上からの表面被覆や補強布併用を組み合わせる設計が現実的です。

Uカットシーリング工法

ひび割れに沿ってU字状に溝を切ってプライマー処理後、可とう性のシーリング材や可とう型エポキシを充填し、動きに追従しながら止水・美観回復を図る工法です。

一般に幅があるひび割れや動くひび割れに適し、注入単独では追従が不十分なケースの仕上げとしても使われます。

微細幅はシーリング、一定以上はUカットという選別運用が行われますが、閾値は現場の判断や仕様により異なるため、画一化せず診断に基づく工法選定が重要です。

表面被覆・再防水処理

ひび割れからの水の侵入を「面」で抑えるのが表面被覆・再防水処理です。屋上の設備基礎・スラブでは、ウレタン塗膜防水の通気緩衝や絶縁仕様など、下地の動きや含水を考慮した仕様が有効。適切な仕様選定と既存層の健全化で、点在する微細ひび割れにも面で対処できます

再防水処理は、設備更新・将来改修も見据えて、立ち上がりの巻上げ高さ、改修ドレンの採用、基礎天端や取り合いの納まりをセットで設計することが肝要です。防水層自体の耐用・保証は機器より短いことも多いため、将来のメンテナンスまで考慮した細部の設計を行い、防水の仕様や保証体系を統一しておくことが、長期的な安定につながります。

アスファルト防水の補修

既存の設備用基礎がアスファルト防水の場合、改質アスファルトシートによる増し張り(オーバーレイ)や部分パッチ、トーチ工法による熱融着補修が代表的です。

トーチ工法は裏面アスファルトを熱で活性化しながら貼り付け、水密性の要求部位を納められるのがメリット。

排水不良は再劣化の温床となるため、改修ドレンの設置や立ち上がり・コーナー部の増し張りなど、ディテール強化を併用します。材料・工法の整合は標準仕様書に合わせ、既存層の膨れや含水を適切に処理してから新設層を重ねることが重要です。

乾式化で設備用基礎の
ひび割れリスクを軽減

現場打設の湿式コンクリートは乾燥収縮が避けられず、拘束条件や配筋・養生の影響でひび割れが発生しやすい材料特性を持ちます。

乾式の鋼製・プレハブ系の設備基礎や防水一体型の支持システムは、現場打設が必要ありません。乾燥収縮ひび割れのリスクを根本的に減らせ、かつ屋上防水との取り合いを破壊せずに設置・更新しやすいのが強みです。

屋上設備では「施工時に防水層を傷めない」「雨染みやひび割れの心配が少ない」ことが重要。防水材メーカーと整合した施工体系を選び、保証要件を満たす「防水保証付き施工」を行っている会社の設備用基礎を導入すると良いでしょう。

ひび割れを防ぎ
設備を守るための基礎対策

基礎や屋上防水のひび割れは軽視できず、早期の補修工事が建物寿命と設備の安定稼働を左右します。補修手段は複数あるため、ひび割れの症状に合わせた対応が必要です。

設備基礎に関しては「そもそもひび割れにくい乾式基礎」という選択肢が有効。乾式化は防水層を傷めにくく、更新・維持管理と相性がよい予防策です。採用時は、防水と一体設計の施工体系を持ち、保証条件が明確な専門業者に相談し、比較検討してください。

設置場所にあった
基礎選びを

屋上・屋外・路上など、設置場所が変われば基礎に求められる条件も変わります。 設置場所に合った基礎を選ぶことが、安全で長持ちする設備づくりの第一歩です。
本サイトでは、湿式・乾式の違いや主要メーカーの特徴を踏まえ、設置環境別におすすめの設備用基礎を分かりやすく紹介します。

設置場所別のおすすめ
「設備用基礎メーカー」3選
屋上
太陽光パネル・キュービクル
などの基礎を設置するなら
ベルテック
ベルテック公式HP
引用元:ベルテック公式HP
(https://vertec.biz/)
乾式基礎
(鋼製)
ベルテックの強み
  • 屋根の防水を熟知した設計で、既存防水層との干渉を最小化。外アンカー型・内アンカー型の専用止水処理により改修案件でもメーカー検査合格の際は漏水リスクを低減。「検査防水保証システム」により最大5年間の防水保証がある。
  • 日本建築センターの評定(BCJ認定)を受けた、鋼製基礎「ベルベース」を開発・提供。新築・既築のどちらにも対応し、アンカーボルトで固定するだけと設置が簡単で、最短1日での施工も可能。
室外
空調設備・電設配管
などの基礎を設置するなら
竹原電設
竹原電設公式HP
引用元:竹原電設公式HP
(https://www.takehara-baseman.co.jp/)
乾式基礎
(プレキャスト)
竹原電設の強み
  • 電設・空調現場のニーズに即した供給体制を整え、 用途別に選べる規格品「ベースマン」の豊富なラインナップと在庫対応で短納期に対応。電設資材ルートを通じ、改修・更新工事など各種現場での採用実績がある※2
  • 人力搬入が可能な軽量ブロックで構成され、重機の進入が難しい狭小現場でも容易に設置できる。取り回しが良く、限られたスペースでも効率的な施工を実現。
路上
ガードレール・防護柵
などの基礎を設置するなら
坂内セメント工業所
坂内セメント工業所公式HP
引用元:坂内セメント工業所公式HP
(https://www.bannai-cement.co.jp/)
湿式基礎・
(現場打ち)

乾式基礎
(プレキャスト)
坂内セメント工業所の強み
  • 交差点用・路肩用など多様な製品ラインナップを持ち、直線・曲線・勾配といった現場条件に柔軟に対応。施工現場ごとの制約(地下埋設物・根入不足・騒音規制など)に合わせて基礎を選定できる。
  • プレキャスト連続基礎の技術を自社製品群に展開し、夜間工事や騒音規制下など施工条件の厳しい現場にも対応可能である。 現場打ち・プレキャストの両工法を扱い、現場に適切な基礎方式を提案。
(※1)参照元:ベルテック公式HP(https://vertec.biz/
(※2)参照元:竹原電設公式HP(https://www.takehara-baseman.co.jp/battery/index.html
設置場所別
設備用基礎3選